珈琲豆の焙煎度を知ることで楽しみが増える

コーヒー

焙煎度で酸味と苦みを調整できる

 焙煎とは生の豆を煎ることです。別名ローストともいいます。
生のコーヒー豆は緑がかったベージュ色です。緑がかっているのでグリーンビーンズとも呼ばれています。焙煎することで普段私たちが見ているコーヒー色になります。また焙煎をすることで芳ばしい香りが生まれます。
 焙煎する時間が短いのを浅煎り、長いのを深煎りといいます。浅煎りほど酸味が強く深煎りほど苦みが強くなります。
 つまり焙煎の時間によって酸味を強くしたり苦みを強くできるということです。

焙煎度の種類

 焙煎度とは加熱時間を表しています。日本では浅煎りや中煎り、中深煎り、深煎りと表現します。
さらにそれを細分化したのもあります。ライトやシナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンの8段階に分かれます。一般的な焙煎度の分類と特徴はありますが、店によって分類が異なったり、呼び名が同じでも多少煎り具合が違うこともあります。初めて購入するお店ではスタッフに自分の好みを伝え焙煎度を検討した方がいいと思います。
 また欧米などではイタリアンローストよりフレンチローストの方が深い焙煎度を表す場合があります。海外で購入する際は覚えていると便利です。

・浅煎り
ライトロースト
最も浅い焙煎度合い。酸味が強く苦みはほとんどない。豆の個性を見るためのテストなどに使われる。

シナモンロースト
香りが立ち始める。苦みは弱い。良質な酸味を持つ豆なら、しっかりと特徴を感じられる焙煎度。

・中煎り
ミディアムロースト
このあたりからよく目にするような栗色と香りになってきます。酸味が中心であるが苦みも味わえる。

ハイロースト
酸味と苦みのバランスがとれている。甘みもあり日本ではスタンダードな焙煎度の一つ。色は深めの茶色。

・中深煎り
シティロースト
ハイローストと同様に日本では多く好まれる焙煎度合い。色は濃い茶褐色で、酸味は抑え目でコクが感じられるようになる。

フルシティロースト
このあたりも日本で好まれる焙煎度の一つ。エスプレッソ用は深煎りが中心だったが、最近ではシティロースト~フルシティローストも多くなってきている。

・深煎り
フレンチロースト
黒っぽい茶色で、表面に油分がにじんでツヤが出てくる。苦みとコクが強調されクリームやミルクとの相性が良い。

イタリアンロースト
最も深い焙煎度。苦みが強く、焦げた香りも加わる。

まとめ

 コーヒー豆には焙煎度があり。大きく分けると4分類になりそこからさらに細分化すると8分類に増える。
浅煎りが酸味が強く深煎りになるにつれて酸味が弱くなり苦みが強くなる。
また店舗によっては多少の焙煎度や呼び方が異なる場合もある。
 焙煎度を知ることで自分の好みのコーヒーに出逢う可能性がグッと上がる。

写真素材 PIXTA
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